少額積立投資は意味があるのか?|“今すぐ始める”が勝つ4つの理由と具体策について

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「毎月1,000円や5,000円の投資って意味あるの?」
多くの方が疑問に思っているこの問いに答えるのであれば、結論意味はあると思ってます。
今回はそれは何故なのかについて答えるために、少額投資がもたらすメリットや具体策について解説します。
「少額から始めていきたいと思っている」「少額投資で始めても良いのか」と感じている方のヒントになれば嬉しいです。

こんな方におすすめ!

・少額から投資を始めたいと思っている方
・少額積立投資のメリットについて知りたい方
・少額からの投資に意味があるのか知りたい方

目次

※この記事の前提:少額での投資先は優良なインデックスファンドに限ります。

まず解説を進める前にこの記事の前提をお伝えします。
これから解説する少額投資の投資先はあくまで優良なインデックスファンド(S&P500や全世界株式に連動するファンドなど)に限ります。
個別の会社への投資、金・銀のようなコモディティ投資、債券への投資などは対象外なのでくれぐれもご注意ください。

「インデックスファンドって何?」と思われた方は、下記の記事をご覧になってから本記事をご覧ください。

はじめに|少額投資は”投資の仕組み”を理解するには最適な手段

金欠郎

毎月1,000円から投資を始めようと思ってるんだけど、それだとあまり意味がないのかな?

直樹

投資は金額が多いほうが有利ではあるけど、まずは自分のペースで確実に積み立てていけるかが重要なんだ。
だから最初のうちは少額でリスクを抑えながら投資を始めるのは悪くない選択肢だよ。

少額投資とは、その言葉の通り少額から投資を始めることです。
(ここでの少額投資は毎月1,000円〜5,000円程度という前提で話します。)

「毎月1,000円や5,000円の投資をしていても意味がないよ。。」と考えてしまう方もいるかと思いますが、私は意味があると思っています。
その理由はシンプルで、投資で大事な複利×時間を活かす習慣が身につくからです。

まだ投資初心者の方はあまりピンとこないかもしれませんが、その身につけた習慣はやがて長期投資で得られるリターンの9割を決めることになります。
そのため、まずは金額の大小よりも、「今すぐ、少額で、仕組み化して積立を続けていく」習慣を作ってしまうことが重要です。

毎月1,000円〜5,000円からの少額投資は、
『増やすために行なう』というよりは、『リスクを抑えた状態で投資の仕組みを理解する』ための手段になります。

直樹

これから投資を始めたい初心者の方々は少額から投資して投資の仕組みを理解していきましょう。
もし貴方が長期的に資産を作っていきたいのであれば、相場の良し悪しに関係なく継続して積立投資し続けられるかが重要になってきます。

少額投資でも複利が効いてくる

先程は、少額投資は『増やすためというよりは投資の仕組みを理解するために行なう』という話をしました。
しかし、少額投資と言えど全然増えないというわけでもありません。

例えばオールカントリーやS&P500などの指数に連動するファンドに毎月5,000円を投資していた場合、10年,20年,30年と続けていたら下記のような成績になると予想できます。

例)毎月5,000円を積立をして、年利3%/5%/7%で投資を行なった場合(概算)

期間年利3%年利5%年利7%
10年699,000円776,000円865,000円
20年1,642,000円2,055,000円2,605,000円
30年2,914,000円4,161,000円6,100,000円

元本(30年)は1,800,000円。“続けるだけ”で複利が上乗せされ、差が開いていきます。

直樹

少額からの投資でも侮るなかれ。
継続して投資していくことで複利が効いてくるよ。

少額積立投資を行なうメリット4選

続いては、少額投資のメリットについて解説します。

1:継続する習慣が資産になる

少額投資のメリット1つ目は、継続する習慣が資産になることです。

投資は長期的に継続出来るかが重要です。
それにも関わらず、多くの方は「金額が高いと投資が継続できないから…」「いきなり5万円とか10万円の積立はしんどいから…」などの理由で辞めてしまう人があとをたちません。
このような『最初から高い金額でないといけない』というマインドでは、いつまでも投資を始められないので元も子もありません。

ですが毎月1,000円〜5,000円の少額投資であれば「これならやっていけそう!」と思える方は多いんじゃないでしょうか。
それに少額投資は精神的にも大きな負担はかからないため、多くの方は長く投資を継続できます。
少額投資は長期的に投資を継続する継続力が養われる素晴らしい投資法です。

その積み重ねた継続力は投資する金額を増やした後でも変わらず発揮されます。
継続した習慣は馬鹿にはなりません。

2:値下がりによる損失リスクが低め

少額投資のメリット2つ目は、値下がりによる損失リスクが低めなことです。

当然ですが、投資はリターンを享受出来る可能性のある一方で値下がりするリスクもあります。

考えてもみてください。
もし初心者の方が最初から大きな金額で投資を行った場合、直後に暴落が来て大幅に損失を受けた場合どうでしょうか。
おそらく多くの人はショックで目も当てられなくなるはずです。
もしかすると「おいふざけんな!金返せ💢」「もう投資なんて二度とするかー💢」と怒ってリタイアしてしまう人も中には出てくるかも知れません。

しかし、少額から投資する場合ではどうでしょうか。
仮に5,000円程の投資を行った直後に暴落が来てしまったとしても値下がり幅はたかが知れています。(20%〜50%の暴落が起こったとしても1,000円〜2,500円の下落幅)
これでも人によってはショックかも知れませんが、少なくとも致命傷を受けるような金額ではありません。

このような形で大きな損失を回避できるのも少額投資のメリットです。

金欠郎

でも毎月は少額だとしても、塵も積もれば山となって纏まった大きな金額にいずれはなるわけでしょ?
その大きな金額になったタイミングで株価が暴落したら、結局資産を大きく減らしてしまうし、なんか怖いな。。。

直樹

もちろん大きな金額になった際に下落して含み損を抱える場合もある。
でも世界情勢などの影響で株価が暴落した時期が過去200年間の中で何度もあったけど、どの時期も必ず株価は復活してきたんだ。
もちろん「必ずこれからもそうだ!」とははっきり言えないけど、過去の歴史を見る限り、これからもそうなる可能性は高いんじゃないかな。

3:少額からでも投資への理解が深まる

少額投資のメリット3つ目は、少額からでも投資への理解が深まることです。

少額であろうと投資を継続していくと、『今の株式相場は異常なのか』『自身の投資額だと株価の上下幅は大体どのくらいか』が何となく感覚で分かるようになってきます。
投資に対しての実践経験によって『暴落が起きた場合、全体でどれほど値が下がるのか』『仮に暴落が起きたとして、この株は保有していても大丈夫という根拠は自身の中にあるか』などの問いに対しても答えられるようになります。

少額投資というのは多くの方にとって、投資をより深く理解するためのきっかけになるのです。

4:増額を決心するトリガーになりえる

少額投資のメリット4つ目は、増額を決心するトリガーになりえることです。

先程は、少額からでも投資への理解が深まるという話をしました。
そして投資への理解が深まるとどうなるかといいますと、投資の素晴らしさに気づくことが出来ます。

株を持つだけで、労働しなくても資産が増えていく習慣・富に近づいている感覚を味わうことが出来ますし、お金が増えていくことで少しずつ気持ちにも余裕がでてきます。
そのような感覚を一度味わってしまうと必ずこう思うはずです。

「もっと投資する額を増やしたい!」
「投資する額を増やして、早く嫌なところで働かなくて良い自由を手にいれたい!」

そうなんです。いくら少額投資でも学びになることは多いとはいえ、投資は入金する額は多ければ多いほど有利なのは変わりません。
例えば毎月5,000円投資するのと毎月150,000円投資するのとでは、同じファンドに投資していても成績が大きく変わってきます。

どちらも年利5%で運用出来たとしても、結果は下記のようになります。

毎月5,000円の積立投資の場合

投資額:5,000円/月×12ヶ月=60,000円/年
運用益:60,000円×5%=年間3,000円の運用益(投資で増えた分)
評価額は合計で63,000円

毎月150,000円の積立投資の場合

投資額:150,000円/月×12ヶ月=1,800,000円/年
運用益:1,800,000円×5%=年間90,000円の運用益(投資で増えた分)
評価額は合計で1,890,000円

同じ年利で運用出来たとしても、投資する金額が変わるだけでこれだけの差になります。
これは同じ仕事内容をこなしているのに派遣社員か正社員かの違いだけで報酬が変わってしまうようなイメージです。

そのため最初のうちは投資への理解を深めるという意味でも少額投資は悪くない選択(リスクも低め)ではあるものの、いずれは物足りなさを感じて「少額での投資を卒業したい」「もっと投資額を上げてもいいかも」と考え始める時期が来ると思います。
そう思い始めたラインが入金額を上げることを検討しても良いタイミングです。

直樹

仮に毎月5,000円を30年間積み立てて年利7%で運用出来たとしても、評価額は約610万円程。
これはこれで大きい金額ではあるけど、「投資を経験してきて、それだけで満足?」と聞かれたら微妙な気持ちになる人も多いんじゃないかな。
人間はもっと強欲になっても良い生き物。
いずれは増額して積み立てることをお勧めするよ!

正しく少額積立投資を行なうためのステップ

先程は、少額積立投資を行なうメリットについて解説しました。
しかし、少額に関わらず投資は正しく行わないと勿体無い結果に終わってしまいます。
そこで次は正しく少額から積立投資を行なうためのステップについて解説します。

STEP
NISA制度を理解して、NISA口座を開設する

まずはNISA制度を理解して、NISA口座を開設しましょう。

もし貴方がNISA制度について詳しく知らなければ、下記の記事からご覧になってください。

簡単に言うと、NISAは運用益を売却する際に税金がかからない仕組みなので使わない手はありません。
NISA口座は証券口座を開設する際に開設することが出来るので、初心者の方は開設するようにしましょう。(証券口座をすでに開設済みでも、NISA口座は開設することが出来ます。)
証券口座の開設方法は下記の記事をご覧ください。

STEP
NISAを利用して毎月1,000円〜5,000円を自動積立設定

NISAを理解してNISA口座も開設出来たら、NISA口座で毎月1,000円〜5,000円を自動積立設定しましょう。
積み立てる商品は『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』もしくは、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』をおすすめします。

「なぜこの2つのファンドがおすすめなの?」「このファンドの特徴は?」と思った方は下記の記事をご覧ください。

直樹

今から投資を始めるなら『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』と『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』。
今の時点では、この2つ以外をあえて選ぶ理由が見つからないよ。

STEP
積立投資中、株価の上下に惑わされない(気持ちが揺らいでも売らない)

最後のステップは、積み立て続ける中で株価の上下は気にしないことです。

株価が上がれば『値下がりしないうちに売ってしまう』ことや株価が下がった時に『これ以上下がると嫌だから損失を出さないために売却してしまう』という行為は一見正しいように思えます。
しかし、株価の行末は一概に分からないものです。
天井だと思っていたのにそれ以上に上がり続けたり、ずっと下がると思っていた株が急に上がり始めたりすることが良く起こります。

投資界隈で有名なチャールズ・エリス著の「敗者のゲーム」の一節に『投資家は「稲妻が輝く瞬間」に市場に居合わせなければならない。』というセリフがあります。
ここで言われている稲妻が輝く瞬間とは、株価が急激に上がる暴騰タイミングのことです。
下手に売買して暴騰タイミングを逃すよりも、株価が上がろうが下がろうが決して売らずに株やファンドを保有し続けることで稲妻が輝く瞬間(いつか来る暴騰タイミング)に必ず立ち会えるため、株価が下がって心が折れかけようと投資家は諦めずに市場に立ち会い続けることが大事という意味で使われています。

確かに株式市場はいつでも不確実で不安になることもあると思いますが、その不確実な世界に自分のお金を投じるからこそリターンもそれなりに見込めることを覚えておきましょう。

まとめ|少額からでも投資は今すぐ始めよう!

金欠郎

今回もありがとう!俺も勉強になったよ!
少額投資は初心者がリスク低めに投資への理解を深めれるような方法なんだね!
月々1,000円の投資でも継続していくことにするよ!

直樹

その調子で積立投資に慣れてきたら、投資額を増やしていってもいいかも知れないね!前向きに頑張って!👍

少額からの投資にも今回解説したようにメリットと具体策があります。
少額だからが意味がないと諦める前に、どうすれば投資への金額を上げられるかを考えて、前抜きに少額投資を続けていくようにしましょう!

ここまでご覧いただきありがとうございました!

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