【有料級】高配当株を選ぶための10の指標!過去の業績から学ぶ銘柄のスクリーニング方法とは?

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「高配当株って配当が多いからお得そう!」
そんなイメージだけで飛びつくと、減配リスクや株価下落で損をする可能性があります。

本記事では、高配当株を選ぶ際に絶対に押さえておきたい10つの重要ポイントをわかりやすく解説します。
初心者でも【必敗しにくい銘柄選定】ができるようになります。

こんな方におすすめ!

・優良な銘柄を見極めるのが苦手な方
・個別株投資をする上で、見るべき重要な指標が分からない方
・高配当株を選ぶための基準について知りたい方

目次

はじめに|高配当株は銘柄分析が必須!

直樹

こんにちは!直樹です。
あなたは高配当株についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
「なんだか難しそう…」と考えていらっしゃると思います。
確かに高配当株投資は投資するタイミングと同時に銘柄分析も必須になってくるので難しいです。
なので今回は銘柄分析する際に参考になるサイトと高配当株を選ぶ際に見るべき指標について解説していこうと思います。
興味がある方はぜひご覧ください。

「高配当株とは何か」「高配当株投資のメリット・デメリット」などについて詳しく知らない方はこちらの記事をご覧ください。
高配当株とは?高配当株投資のメリット・デメリットと上手く運用するためのコツ4選

日本株の銘柄分析は『IR BANK』を使おう!

まず日本の高配当株に投資する際は、『IR BANK』という業績閲覧サイトを使うようにしましょう。
IR BANKは各企業の長期決算内容を閲覧することのできる財務分析ツールなので、日本株を購入する際には間違いなく役にたつサイトです。

IR BANK(企業分析ツール)

直樹

実際に僕も高配当株に投資をする際は、この『IR BANK』を使って銘柄をスクリーニングしてるよ!

スクリーニングとは?
特定の条件や基準を設定し、その条件に合致する銘柄を効率的に絞り込むこと

『IR BANK』の使用方法

STEP
GoogleやYahooなどの検索ツールで『IR BANK』と検索をする。

まずGoogleやYahooなどの検索ツールで『IR BANK』と検索をして、一番上に出てくるIR BANKのサイト(下記画像の赤枠部)をクリックします。

STEP
決算内容を見たい証券コードまたは銘柄名を入力する。

銘柄の検索欄(下記画像の赤枠部)に決算内容を見たい証券コードまたは銘柄名を入力して検索します。

直樹

例えば、トヨタ自動車の業績を調べたい場合は、検索欄に『トヨタ自動車』または『トヨタ』と検索します。

STEP
業績を調べたい銘柄名をクリックする。

検索をかけたら、『上場企業』のところに検索でヒットした銘柄(下記画像の赤枠部)がでてくるので、業績を調べたい銘柄名をクリックします。

直樹

今回は例として誰もが知っている『トヨタ自動車』の決算を使って業績閲覧方法を説明していきます。

STEP
『決算』をクリックする。

銘柄名をクリックしたら、『決算』(下記画像の赤枠部)をクリックします。

STEP
以上で企業業績を閲覧可能!

以上で下にスクロールしていくと、年度別に売上や純資産などの企業業績を閲覧することができます。

高配当株を選ぶ際の10つのチェックポイント

直樹

上場企業の業績閲覧方法が分かったところで高配当株を選ぶ際のチェックポイントについて解説します!

売上高はブレが小さく緩やかに右肩上がりになっているか。

まずチェックポイント1つ目は、売上高はブレが小さく緩やかに右肩上がりになっているかを確認することです。(企業によっては、「営業収益」や「収益」といった書き方をしてることもありますが、売上高とほぼ同じ意味です。)

株を買う際に売上高を意識すべき理由は、売上高が企業の「稼ぐ力」の根源であり、長期的な成長性や安定性、さらには利益や将来の株価上昇の基盤となるからです。

ここで更にポイントなのが、「ブレが小さく緩やかに右肩上がりになっているか」というのがポイントになります。
理由は、年間の売上高のブレが大きい企業は年間の売上が不安定ということとイコールなので、時期によっては売上が安定せずに、株価が暴落したり配当金が減配になったりするリスクが生じるためです。
逆に言うと、売上高を長期的に見て緩やかに右肩上がりを更新してきた企業というのは年々株価も緩やかに上昇する見込みがあります。

直樹

上記の売上高は『トヨタ自動車』の今までの過去業績です。
2009/3~2012/3は伸び悩んでいますが、そこからは長期的に見てみると売上高が緩やかな右肩上がりになっていることがわかります。

EPSは右肩上がりになっているか。

チェックポイント2つ目は、EPSは右肩上がりになっているかを確認することです。

EPS(イーピーエス)とは何かと言うと、一株当たりの純利益のことです。
企業の収益力を判断する際に多くの投資家が判断材料として閲覧する重要な指標です。

企業のいうのは、収益力が低ければ純利益は残せず赤字企業となってしまうため、収益力がある企業なのかも高配当株投資を行う上で重要になります。
EPSは企業の収益力を測る指数なので、右肩上がりが望ましいです。

収益力とは?
事業で使うコストなどを差し引いて手元にどれだけ純利益を残せたかを示す力。

EPSの計算方法
EPS(1株あたりの純利益)=当期純利益 ÷ 期中平均株式数(または発行済株式総数)

例)当期純利益:1億円、期中平均株式数:10万株の場合
1億円 ÷ 10万株=1,000円(EPS)

直樹

EPSは、世界一の投資家と言われているウォーレン・バフェット氏も重要視してる指数みたいだよ。

ちなみに下記画像のEPSはトヨタ自動車のEPS指標。
ジグザグしながらも緩やかには右肩上がりなのが分かるけど、2026年の予想では大幅に下げることが見込まれてるよ。
トランプ関税の影響で、企業の収益性が乏しくなることを見込んでのことなのかもしれないね💦

③『営業活動によるCF』は毎期黒字で右肩上がりになっているか。

チェックポイント3つ目は、営業活動によるCFは毎期黒字で右肩上がりになっているかを確認することです。

営業活動によるCF(キャッシュフロー)とは、企業の営業活動による現金の収支を表した指標です。

例えば,、現金で材料を仕入れたことで発生するキャッシュの減少商品などを販売して代金を回収することで発生するキャッシュの増加などを含めたトータルでの現金の収支を表します。

営業活動によるCFがプラスであるほど、その企業は本業でしっかりと現金を生み出しており、経営が安定していると評価されます。逆に、マイナスが続く場合は、本業でキャッシュを稼げていないため外部からの資金調達に依存している可能性があるため注意が必要です。

直樹

営業活動によるCFは、1年でも赤字がある企業であれば、個人的に投資することはおすすめしないよ。

営業利益率は10%以上になっているか。

チェックポイント4つ目は、営業利益率は10%以上になっているかを確認することです。

営業利益率とは、売上のうちどのくらいの割合が営業利益かを確認する指標のことです。
この営業利益が高いほど儲かるビジネスをやっている収益性の高い企業ということになります。

そして東証プライム市場に上場している企業の営業利益率の平均は7%前後のため、営業利益率が10%以上であればとても優秀な企業になります。

投資判断の際、同業他社や過去の自社データと比較して、効率的に利益を生み出せているかを評価する材料になるためコチラの指標もチェックが必要です。

営業利益率の計算方法

営業利益率=(営業利益 ÷ 売上高)×100

例)売上高1億円、営業利益1,500万円の場合
(1,500万円 ÷ 1億円)×100=15%(営業利益率)

直樹

ちなみに下記画像の営業利益率が『トヨタ自動車』の営業利益率。
ほぼ2008年〜2025年の間でも横ばいになってる&10%以上になっている年が3回しかないのが分かる。
あの大手のトヨタ自動車でさえ、営業利益率を10%以上出すのは難しいんだ。
逆にいうと、10%以上を長期で叩き出しているような企業を見つけたら、株価の動向にも目を付けてみていいかもしれないね。

自己資本比率は40%以上あるか。

チェックポイント5つ目は、自己資本比率は40%以上あるかを確認することです。

自己資本比率とは、総資産のうち何%が自己資本なのかを表す指標になります。

IR BANKには『総資産』という項目があり、「総資産が右肩上がりになっているから儲かっている」と誤認する方もいます。
しかし、あくまで総資産は銀行などから借りたお金や株主から集めた資金等も含まれているため、自己資本(企業のキャッシュ)が何%あるのかをはっきりと確認するために自己資本比率という指標が存在しています。

自己資本比率が低い会社(自己資金が少ない会社)というのは、もし業績が悪くなれば借金が返せなくなることで簡単に倒産してしまうリスクがあります。
逆に言うと自己資本比率が多ければ多いほど、簡単には倒産せず安全性が高い潰れにくい企業ということになります。

自己資本比率は最低でも40%以上あることが望ましいため、そのような企業を検討するようにしましょう。

直樹

自己資本が少ないが故に、不況が来た際に潰れてしまう企業は少なくないんだ。
投資先が潰れた場合は、株も当然ただの紙切れになってしまうから、投資家としても自己資本が少ない企業への投資は非常にリスクがあるよ。
自己資本比率が10%〜30%代の会社だと、個人的には投資する検討の余地は無いね。

現金等は増えているか。

チェックポイント6つ目は、現金等は増えていっているかを確認することです。

現金等が重要な理由は主に2つあります。

理由1つ目は、不景気が来た時に乗り切れるためです。
現金等が増えていく会社はたくさん現金や現物資産などを持っているため、不景気が来た時でも乗り切れますし、大きな事業投資も行えます。

理由2つ目は、増配する余力があることです。
使い道が無ければ株主還元として自社株買いをしてくれたり配当金を増配してくれたりするので、しっかりと現金はあるかを確認するようにしましょう。

直樹

ちなみに増配を続けてる『トヨタ自動車』も現金は厚めに持っていて、キャッシュが年々充実してるよ。
確かにこの状態だと、不景気を乗り切る余裕や増配する余裕がありそうだね。

⑦PERは11倍以下、PBRは1倍以下になっているか。

チェックポイント7つ目は、PERは11倍以下、PBRは1倍以下になっているかを確認することです。

PER(ピーイーアール)株価収益率のことで、PBR(ピービーアール)株価純資産倍率のことです。
そしてこの2つの指標も非常に重要です。

PERが極端に高い場合、投資家は将来の利益成長に過度な期待をしている可能性があるため、実際の業績が期待に届かないと株価が急落するリスクがあります。
つまり、PERは利益と株価のバランスを判断するうえで欠かせない指標となります。

PBRが1倍未満の場合は割安とされており、企業の資産価値に対して市場で過小評価されていることを意味します。このような銘柄は投資妙味があると見なされることが多いです。

高配当株投資においては、PERで利益に対する株価の割安・割高を判断して、PBRで資産価値に対する割安感や財務健全性、将来の株主還元の可能性を評価することで、単に配当利回りが高いだけでなく、持続可能で成長性のある企業を見極めることができます。

PERの計算方法

PRE(株価収益率)=株価 ÷ EPS(一株当たり利益)

例)株価2,500円、EPSが250円の場合
2,500円 ÷ 250=10倍(PER)

PBRの計算方法

PBR(株価純資産倍率)=株価 ÷ BPS(一株あたりの純資産)

例)企業の純資産が3億5,000万円、発行済み株式数が10万株の場合
BPS=純資産 ÷ 発行済み株式数なので、
3億5,000万円 ÷ 10万株=3,500円(BPS)

そして、株価が4,200円の場合
4,200円 ÷ 3,500円=1.2倍(PBR)

直樹

一般的にPERは15倍以下、PBRは1倍未満なら割安とされている。
でも僕は余裕を持って、PERは11倍以下、PBRは1倍未満の株を検討するようにしてるよ。
『IR BANK』では、決算まとめの右側にPERとPBRが記載されてるよ!

配当性向は30%~50%に収まっているか

チェックポイント8つ目は、配当性向は30%~50%に収まっているかを確認することです。

配当性向とは、税引き後の利益(当期純利益)からいくら配当金を株主に還元しているかを表す指標になります。
そして、配当性向は30%~50%に収まっているかを確認するようにしましょう。

理由は、配当性向が50%以上になってくると、株主を増やすために企業側が無理に配当金を上げすぎている可能性があるためです。
企業に余裕がない中で、無理に配当金を上げている企業は資産が枯渇し減配が行われる可能性があります。
そのため配当性向は30%~50%の推移が健全で、50%以上になると警戒をしておいたほうが良いです。

直樹

長期的に高配当株を成長させたいなら、配当性向は良く見ておく必要があるね。

一株配当の安定性と成長性はどうなっているか。

チェックポイント9つ目は、一株配当の安定性と成長性はどうなっているかを確認することです。

一株配当とは、1株につき配当金はいくらかを確認する指標のことです。

高配当株投資において、この指標は重要な指標です。
ここの指標の結果によって、増配してくれそうな企業なのか減配・無配転落する可能性の低い企業なのかが分かります。
実際に指標を確認した際に、頻繁に配当金の額が減ったり0円になったりしてないか配当金は増えていっているかをしっかり確認しましょう。
右肩上がりに増配をしている企業であれば素晴らしいです。

直樹

高配当株投資家にとって、この指標を見ないことはあり得ない。
過去にしっかり増配してきたか、減配や無配になる心配は限りなく低いかを確認しよう!

ちなみに下記画像の一株配当は『トヨタ自動車』の一株配当。
2022年だけ異常に飛び出してるけど、基本的には安定的に増配し続けてることが分かるね。

⑩株価は長期的に右肩上がりになっているか。

最後のチェックポイント10つ目は、株価が長期的に右肩上がりになっているかを確認することです。

その理由は、主に2つです。

理由1つ目は、業績の継続的成長を示しているためです。
売上高や営業利益、EPS(1株当たり利益)が右肩上がりで成長している企業は、競争力があり安定した収益力を持っていることが多いです。これが株価の上昇につながります。

理由2つ目は、何より株価が上がってくれることが投資家にとって結局一番嬉しいからです。(笑)
今まで紹介した指標を参考に銘柄を選んだとしても、それに関係なく減配・無配する企業は今後出てくるかもしれません。
しかし、いくら配当金が減配・無配したとしても、極論言うと株価さえ右肩上がりで上がってくれてたら結局それが一番嬉しいのではないでしょうか。
(逆に増配し続けていても、株価が続落していたら配当金をもらっても嬉しくないと思います。)

なので株価が右肩上がりで成長しているのはとても重要です。

直樹

高配当株は配当金が出るのが醍醐味!
…とは言いつつも、結局株価が右肩上がりであることも重要です。
紹介したチェックポイント9つと同時に株価もチェックするようにしましょう。

まとめ|配当利回りだけを見ず、トータルで判断を!

直樹

今回は私が高配当株に投資する際に見ている重要な指標について解説させていただきました。
高配当株投資は失敗するとただの塩漬け株になってしまう可能性が出てくる投資です。
高配当株に興味がある方は、今回紹介させてもらった高配当株の選び方を参考に、株価も右肩上がりで増配も続けてくれる株を手にできるように勉強していきましょう!
ここまでご覧いただきありがとうございました!

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