「安定した収入源がほしい」「不労所得を手に入れたい」
そんな方に人気なのが 高配当株投資です。
この記事では、初心者の方に向けて『高配当株投資とは何か』について分かりやすく解説します。
・高配当株投資に興味がある方
・高配当株投資の仕組みや特徴を知りたい方
・インデックス投資との違いを知りたい方
はじめに|インデックス投資も良いけれど、高配当株投資も面白い!

やあ金欠郎くん!最近はインデックス投資の成績が好調みたいだね!



うん、そうなんだよ!
最近は株式相場の調子が良くて、インデックス投資の恩恵を受けている感じがするよ!
だけどさ………。



ん、どうしたの??



なんか全然豊かになっている感じがしない!!
インデックス投資は数字上だと資産が増えているけど、将来のために増やしてるだけだから、今の生活は何だかつまらないんだよね。。。



なるほどね〜
確かにインデックス投資は良い投資方法の一つだけど、取り崩さない限りただ数字が増えているだけだもんね💦
是非そんな金欠郎くんには、『高配当株投資』という選択肢も視野に入れて考えてみて欲しいな!



高配当株投資?何それ?



よし!今回は高配当株投資に関して詳しく解説していくよ!
よく聞いててね!
インデックス投資は複利を最大限に活かして運用する投資方法ですが、今回解説させていただく高配当株投資は株価の値上がりも目指しながら配当金も受け取れる運用を目指す投資方法です。
高配当株の面白いところは、ここにあります。
この記事を読んでくれてる貴方も是非、この記事で高配当株投資の面白さを感じてくれたら嬉しいです。
そもそも’’高配当株’’とは?
「そもそも高配当株って何?」
そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思いますので、まずは高配当株とは何かについて解説します。
高配当株とは、株価に対して配当金の利回りが高い銘柄(個別株)のことを指します。
基本的には配当利回りが3〜5%以上の銘柄が「高配当株」と呼ばれることが多く、保有しているだけで毎年『配当金』という形で現金を受け取れるのが特徴です。
配当利回りの計算式
配当利回り(%)= ( 1株あたりの年間配当金 ÷ 株価 ) × 100
例:1株あたりの年間配当金:50円、現在の株価:1,000円の場合だと、
配当利回りは( 50 ÷ 1,000 ) × 100 = 5%



なるほど!株を持ってるだけで配当金が貰えるってのは興味があるな〜!
高配当株投資のメリットとデメリットについて



高配当株が何かはわかったよ!
でもそれぞれメリットとデメリットについても詳しく聞きたいな〜



おっけい!
今からは高配当株投資のメリットとデメリットについて解説していくね
高配当株投資のメリット4選
① 配当金という不労所得が手に入る
高配当株投資のメリット1つ目は、配当金という不労所得が入ってくることです。
高配当株投資の醍醐味はここにあります。
配当金とは、企業が得た利益の一部を株主に分配するお金のことです。
高配当株を保有していたら、投資先が無配(配当金の還元が無くなること)に舵を切らない限りは配当金というお金が私たちに入り続けます。(配当金が入ってくるタイミングは企業ごとに違いがあります)
定期的に現金収入が得られるため、老後資金やFIRE生活にも向いています。
FIRE(ファイア)とは?
「Financial Independence, Retire Early(経済的自立と早期リタイア)」の略で、経済的自由を早く実現し、通常よりも若い年齢で仕事を辞める(リタイアする)状態のことです。
② 株価が下がっても配当金でカバーできる
高配当株投資のメリット2つ目は、株価が下がっても配当金でカバーできることです。
高配当株への投資であっても投資は投資であるため、値下がりリスクは当然ついてきます。
そんな時に配当金があるというのは安心感を高めてくれます。
例えば、株を1000円で購入した際に株価が下がって800円まで値下がりしてしまっても配当金が200円であれば、プラマイゼロまで抑えることが出来ます。
株価の値下がりリスクを、配当金である程度補うことが可能です。
③ 増配してくれる可能性がある
高配当株投資のメリット3つ目は、増配してくれる可能性があることです。
増配とは、企業が株主に支払う配当金を前年よりも増やすことを指します。
高配当株は成長し続ける優良銘柄に投資が出来れば、企業が増配してくれる可能性があります。
例えば最初は1株100円の配当金でも時が経てば1株200円になったりもします。



例えば、誰もが知っているトヨタ自動車の配当金は、2010年の時点で100株900円だったのに対して、2025年には100株9,000円まで増配してる。
つまり15年で10倍に配当金が成長してるんだ!
安定的に増配できるのは、企業成長を続ける会社だからこそ成せる技なんだよ。



へえ〜!
配当金が増える可能性があるのは、高配当株の魅力的だね!
④ 投資で豊かになっている感覚を実感できる
高配当株投資のメリット4つ目は、投資で豊かになっている感覚を実感できることです。
入金力が少ないうちは、高配当株へ投資しても配当金が少なくてしょぼく感じるかもしれません。
ですが、貯金・節約・副業などで投資への余力を増やし優良な高配当株に投資し続けていると、いつの間にか配当金が成長するようになっていきます。
そして5,000万円を年利4%で運用できれば、年間で200万円の配当金になりますので、ざっくり月167,000円の配当金です。
これは独身で地方在住であれば、働かなくても生活ができるレベルです。
高配当株投資のデメリット3選



へえ〜!高配当株って夢が広がるな〜!
増配もしてくれるし、それが労働無しで手に入るなんて凄すぎる!



高配当株の魅力について理解してもらえたみたいで嬉しいよ!
今までは高配当株の良いところにフォーカスして解説してきたけど、これから高配当株投資のデメリットについても解説していくよ
① 減配や無配になるリスクがある
高配当株投資のデメリット1つ目は、減配や無配になるリスクがあることです。
高配当株だからと言って、これからも安定的な配当金をずっと出し続けてくれるとは限りません。
高配当銘柄と言えど所詮は一企業です。
無理な増配や配当性向が高すぎる企業は減配や無配転落する場合もあるため、慎重に選ぶ必要があります。
減配(げんぱい)⇨配当金が減ることです。
無配(むはい)⇨配当金の還元が無くなることです。
② 成長性には期待しにくいと言われている
高配当株投資のデメリット2つ目は、成長性には期待しにくいと言われていることです。
そう言われている理由としては、高配当株は成熟企業が多く、売上の使い道がないため配当金を株主に回しているだけで、株価の大幅成長はあまり見込めないと予想されるためです。
利益の大部分を配当に回したがために、将来の投資余力がなくなって新規事業への投資や設備投資に回せなくなり、企業成長が鈍化する可能性もありますので、注意が必要です。
③ 銘柄分析が苦痛に感じる人には向いていない
高配当株投資のデメリット3つ目は、銘柄分析が苦痛に感じる人には向いていないことです。
高配当株は個別株への投資になるので、一企業への投資になります。
なので銘柄分析を行なって腹落ちした状態で投資する必要があるので、銘柄分析が苦痛に感じる人はやらないことをおすすめします。
高配当株投資を上手く運用するコツ



なるほどねー。
高配当株は配当金が出ることや増配の可能性があるっていうメリットがある一方で、減配リスクや無配リスクがあったり銘柄分析が必要になってくるから、ちょっと難易度が高いんだね。。
なんとなく特徴を理解できたよ。



高配当株投資のメリットとデメリットが少しでも理解出来たようだね。
そんな難しそうな高配当株投資でも上手く運用するコツがあるんだよ。
最後にそのコツを紹介して終わるね!
① 銘柄分析をして銘柄選定のセンスを磨く
高配当株投資を上手く運用するコツその1は、銘柄分析をして銘柄選定のセンスを磨くことです。
ここで何度も申し上げてる通り、高配当株投資は銘柄分析のスキルが問われます。
高配当株への理解を深めるためにも銘柄分析の方法を学んで、理解してから高配当株投資は実践するようにしましょう。
日本株の高配当銘柄の分析方法について気になる方は、下記の記事をご覧ください。
きっとタメになると思います。
⇨【有料級】高配当株を選ぶための10の指標!過去の業績から学ぶ銘柄のスクリーニング方法とは?
② 分散投資を徹底する
高配当株投資を上手く運用するコツその2は、分散投資を徹底することです。
分散投資とは、投資先を複数に分けてリスクを減らす方法のことです。
1つの銘柄に集中して投資すると、その銘柄が値下がりしたときに大きな損失を受けます。
そこで、不動産業、建設業、卸売業、食品業などの様々なセクター(業種)に投資を分散させることで、リスクを分散し安定したリターンを狙うのが分散投資の考え方です。
分散投資は業種だけではなく、世界情勢面も考慮して国別でも分散したりするとさらにリスクを分散することが出来ます。
業種が偏ると、景気や政策の影響をもろに受けるため、業種分散は必ず意識しましょう。
③ しっかり買うタイミングを考えて投資する
高配当株投資を上手く運用するコツその3は、しっかり買うタイミングを考えて投資することです。
高配当株投資は、長期的に株価が右肩上がりであるにも関わらず配当利回りが4%〜6%程度の水準で放置される。
そのような状況で買うことができれば、値上がりする可能性も高くなります。
例えば、コロナショックやトランプショックのような株価暴落時に買い向かうことが出来れば、しっかり買うタイミングを見極めて投資できたことになります。
このように株式市場というのは、購入時の株価で配当利回りが変わること、株価変動や権利確定日周辺の値動きが大きいため、割高で買うと利回りや値上がり益のメリットが落ちます。
なので、しっかり自分の頭で買うタイミングを考えて投資することが重要です。
④積立投資はしないようにする
高配当株投資を上手く運用するコツその4は、積立投資はしないようにすることです。
インデックス投資などの指数平均に連動するような投資は、ドルコスト平均法が活用できるため積立投資でも問題はありませんが、高配当株投資は何度も言うように一企業への投資であるため、倒産リスク・株価続落リスクがあり、積立投資が報われない可能性もあります。
それに③でも解説したように、高配当株投資はタイミング投資です。
なので、いかなる場合でも定期的に積立を行うような積立投資とは相性が悪いので、高配当株投資においては積立投資はしない方が無難です。
ドルコスト平均法とは?
価格変動がある株式・投資信託などを定期的に継続して購入し、平均取得コストを平準化する投資手法のことです。
つまり毎月同じ金額で買うと、ある時は値段が高いときは少ししか買えず、ある時は値段が安いときはたくさん買える仕組みになります。
まとめ|高配当株投資は「リスクと安定」のバランスが大切



直樹!ありがとう!
高配当株の魅力を理解出来たよ!
ただ俺に高配当株投資はまだ難しそうだから、これからもインデックス投資を主軸にやっていくことにするよ!



そっか!
自分が納得した上で『この方針で進む!』と決意できたことは良いことだよ!
これからもインデックス投資への積立頑張ってね!
高配当株は、「配当金をもらいながら株式投資を続けたい人」に最適な手法です。
ただし、表面利回りだけで選ぶと失敗の元なので、業績・財務・配当の継続性までしっかりチェックしましょう。
今回の記事を読んでみて「高配当株投資って難しそう、、、」とか「銘柄分析は私には難しそう、、」と思った方は、最後の金欠郎くんのようにインデックス投資のみで株式投資を継続していこうという割り切りも大切です。
ですが、少額からでも高配当株投資を始めてみたいと感じた方は、ぜひ始めて見てください!
それではここまでご覧いただきありがとうございました!