まずは生活防衛資金から!焦って投資する前に備えるべき理由とは

「今すぐ投資を始めたい!」と焦って生活防衛資金の重要性を忘れている方はいませんか?
投資に前向きになるのは良いことですが、焦りは禁物です。

資産運用を成功させるカギは、実は「生活防衛資金」を先にしっかり準備しておくこと。

この記事では、投資を始める前に生活防衛資金が必要な理由と、その具体的な金額をわかりやすく解説します。

こんな方におすすめ!
・生活防衛資金の重要性がよく分からない
・生活防衛資金を貯めるのと投資を同時並行でやりたい
・投資に資金を全振りしてしまってる

目次

はじめに|投資は大切。でも“その前に”やるべきことがある

金欠郎

直樹聞いてくれ!
実は俺さー、家計管理して貯金をずっと続けてきた結果、
やっと貯金100万円を達成できたんだ!

直樹

おー!凄いじゃないか!
貯金するための方法を勉強してきた甲斐があったね!

金欠郎

おう!だからこの100万円全額を投資にぶち込もうと思ってるんだ!
目指せ億万長者だぜ!

直樹

ん…?
金欠郎くん。確かに投資は大切だけど、それはちょっと危険なのでは?

金欠郎

え…だって投資は若いうちにやってたら、それだけ資産も増えるんでしょ?
だからなるべく早く投資で運用して増やしていった方がいいじゃん。

直樹

確かに投資は早く始めた方が長期的には投資リターンは大きくなる傾向はある。
でも短期的には含み損を抱えることだってあるし、そんな中で急にお金が必要になった時には株を売って取り崩さないといけないよ。
そういう事態にならないためのお金を準備しておくことまで考えてる?

金欠郎

確かに、、、普段の生活のことまで考えてはなかったな。

直樹

投資に対して前向きな姿勢でいるのはとても良いことだと思う。
でもまず始めにやっておかなきゃいけないのは、生活防衛資金を作ることなんだ。
実際に何か起こってから準備をやり出しても遅いんだ。
投資をしたいと焦る気持ちは良くわかるけど、今の金欠郎くんには投資の前に生活防衛資金のことについて説明していく必要がありそうだね。

生活防衛資金とは?

生活防衛資金とは、「万が一の時に生活を維持するための貯金」のことです。
例えば、生活防衛資金を貯めておくことで以下のようなケースで役立ちます。

  • 急な病気やケガで働けなくなった時
  • 転職や退職で収入が一時的にゼロになった時
  • 災害や事故など、想定外の出費が発生した時

このような場面で、すぐに使えるお金があるかどうかで、精神的にも大きな差が生まれます。

投資の前に生活防衛資金を準備すべき3つの理由

① 投資にはリスクがあるから

理由1つ目は、投資にはリスクがあるためです。

投資は貯金などとは違い元本保証がありません。
生活防衛資金が無いと、もし自分の保有してる株の株価が下がったときに「生活費が足りないから売るしかない」という状況になると、損切り(損してる状態で株を売ること)をしなければならないリスクがあります。
生活費は生活費、投資資金は投資資金で分けておくことが重要です。

② 緊急時にすぐ使えるお金が必要だから

理由2つ目は、緊急時にすぐ使えるお金が必要だからです。

投資は、売却してから使えるようになるまで時間がかかる場合があります。

例えば投資信託に関しては売却に数日かかりますし、リアルタイムで取引できる個別株やETFなどでも売却して約定してからも証券口座から銀行口座に振替する時間も必要です。

生活防衛資金は「いつでも引き出せる現金」として手元に確保しておきましょう。

金欠郎

投資の場合、売却しても使えるようになるまで時間がかかるのか。

③ 精神的に安定して投資できるようになるから

理由3つ目は、精神的に安定して投資できるようになるからです。

「投資で損したら生活ができなくなるかも…」という状態では、冷静な判断ができません。
生活費がしっかり確保されていれば、感情に流されずに長期投資を続けやすくなります。

例えば、投資に100万円/生活防衛資金が100万円のAさんと投資に200万円全額投資/生活防衛資金は0円のBさんがいた場合、株価が40%下がればAさんは投資資金60万円/生活防衛資金100万円でマイナス40万円です。
40万円のマイナスは精神的にかなりくる金額だと思いますが、それでもすぐ使える生活防衛資金100万円を持っているという事実は不安を和らげ、マイナスが出てる期間でも長期で運用することが出来るようになります。
しかし、Bさんの場合は投資資金120万円に対して生活防衛資金0円なので、「え…これ以上下がったら生活出来ない。どうしよう。」と不安になり、売ってしまいたくなる気持ちが出てきます。

長期投資を行う上では、冷静な判断が出来るか、どんな株式相場になっても落ち着いて運用を続けられるかが成功の鍵となるので、良くも悪くも変動しないお金があることは不安を和らげる重要な資金です。

生活防衛資金はいくら必要?

金欠郎

生活防衛資金を持っておく重要性は分かったよ。
でも生活防衛資金はいくら持っておけば良いのかな?

直樹

最終的には人それぞれという答えにはなるんだけど、一般的な目安を伝えるなら下記の通りだね。

  • 会社員の場合:生活費の3〜6ヶ月分
  • 自営業者の場合:生活費の6〜12ヶ月分以上

🔹会社員は「収入が安定+社会保障が手厚い」

特徴内容
✅ 給料が毎月ほぼ一定雇用契約により、景気に関係なく毎月固定の給料が入る。突然ゼロになる可能性は低い。
✅ 雇用保険・傷病手当金あり失業しても「失業保険」、病気やケガでも「傷病手当金」などで生活費がある程度保証される。
✅ クレジット・ローンも通りやすい社会的信用が高く、金融サービスも受けやすい。

👉 よって会社員の場合は、生活防衛資金の目安は「生活費の3〜6ヶ月分」でOKとされています。

🔸自営業者は「収入が不安定+公的支援が少ない」

特徴内容
⚠️ 月によって売上が変動する季節・体調・景気などにより、突然収入が激減することがある。
⚠️ 雇用保険・傷病手当金がない基本的に自営業者には「失業保険」や「会社の福利厚生」がない。自分で備える必要あり。
⚠️ 急な支出(設備・税金など)も大きい業種によっては仕入れ・機器の故障などで大きな出費が発生する可能性も。

👉 よって自営業者の場合は、生活防衛資金は「生活費の6〜12ヶ月分以上」を目安にすると安心とされています。

具体的に必要な生活防衛資金を知るためには家計管理が重要!

直樹

さっき言った生活防衛資金の目安はあくまで目安でしか無いので、人によって必要な生活防衛資金の金額はそれぞれ違います。
自分にとって必要な生活防衛資金の額を知りたい人は、家計管理をして毎月どれぐらい支出がかかってるのか調べてみましょう。
家計管理の重要性は下記リンクの記事で解説してるので、気になった方は是非ご覧ください。

(参考)【完全ガイド】まずは貯金100万円!初心者でもできる貯め方6ステップ

生活防衛資金を貯める+少額投資なら同時並行しても良い理由

金欠郎

生活防衛資金の大切さは分かったけどさ。
とは言っても生活防衛資金が貯めるまでは投資って絶対やっちゃダメなの?
仮に100万円以上の生活防衛資金をゼロから貯めるんだったら、かなり時間もかかるだろうし、やる気になってるうちに早く投資を始めたいよ。。

直樹

一般的には生活防衛資金を貯めるまでは投資はやってはいけないと言われてる。
…とは言っても生活防衛資金を貯めるのも時間がかかるだろうから、投資は少額からであれば生活防衛資金を貯めるのと同時並行でやっていけばいいと思うよ。
確かに生活防衛資金を貯めてる間に「投資への熱も冷めちゃった。」みたいなことになったら本末転倒だからね。
例えば、月に5万円貯金できる人だったら4万円を生活防衛資金にして1万円を投資に回すとかでも全然OKだと思うよ!

生活防衛資金を貯めるまでは投資をしてはいけないと一般的には言われていますが、以下のような3つの理由から私は少額からの投資であれば全然OKだと思っています。

① 投資の“練習”になるから

理由1つ目は、投資の“練習“になるからです。

スポーツでも仕事でも本番前に練習が必要なのと同じで、投資も本を読んだりYouTubeを見たりするだけでは身につきません。

少額でも実際に自分のお金を使ってみると、「あ、こういう時に焦って売りたくなるのか」とか「値動きってこういう感じなんだ」という感覚がリアルに学べます。

② 少額なら失っても生活に困らない

理由2つ目は、少額なら失っても生活に困らないからです。

例えば毎月1,000円の積立投資であれば、仮に全額なくなっても1年間で12,000円です。
これは、“授業料”として割り切れる金額です。むしろ「やらなかったことの後悔」の方が、後々高くつくこともあります。

③ 早く始めた人が有利になる「複利」の仕組みがある

理由3つ目は、 早く始めた人が有利になる「複利」の仕組みがあるからです。

投資は「時間を味方につけるゲーム」なので、早く始めた人が圧倒的に有利です。
少額でも時間をかけて育てれば、複利の力で将来的に大きな差がつきます。

「貯金が100万円貯まったら始めよう」ではなく、今できる額でスタートしておくのが良いと考えます。

おすすめの投資方法最低金額特徴
NISA(つみたて投資枠)
(インデックス型)
月100円〜非課税+放置でもOK。初心者向き。
ポイントを使った投資ポイント1P〜実質ノーリスクの投資体験が可能。
投資信託数百円〜株を買う感覚を掴める&分散投資もできる。

まとめ|生活防衛資金は生活を守る資金。しっかりと考えて貯めよう!

金欠郎

今回もありがとう!
俺は早く投資したいと意気込むあまり、大切な生活を守るための資金の重要性を見逃してたよ。
まずは生活を安定させる。そこから投資をすることが大切なんだね!

直樹

そうそう!
投資を早く始めたいと焦る気持ちは良く分かるけど、まずは生活の基盤を整えることが最優先。
そして生活防衛資金+投資資金が準備出来てから、投資を本格的に始めるのが投資を上手くやっていくためのコツだよ。

◎今回の記事のまとめ

・投資をする前にやるべきことは、生活防衛資金を貯めること
(生活防衛資金とは「万が一の時に生活を維持するための貯金」のことです。)

・投資の前に生活防衛資金を準備すべき3つの理由
① 投資にはリスクがあるから
② 緊急時にすぐ使えるお金が必要だから
③ 精神的に安定して投資できるようになるから

・生活防衛資金を貯める+少額投資なら同時並行しても良い理由
① 投資の“練習”になるから
② 少額なら「失っても生活に困らない」
③ 早く始めた人が有利になる「複利」の仕組みがある

直樹

今回は以上です。
生活防衛資金無しで投資をすると不安になって投資を継続出来ません。
生活防衛資金があることで、一時的な暴落があったとしても、ある程度安心して生活することが出来ます。
心の余裕は長期投資を行う上でとても重要ですので、まずは生活防衛資金を貯めましょう!
ここまでご覧いただきありがとうございました!

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